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お絵かき、ゲーム、アニメの感想など気ままに書いてます

「Goshogun In 時の異邦人(エトランゼ)」を観ました

 

「時の異邦人」、すごかった。(率直な感想)

anime.dmkt-sp.jp

 

dアニメストアにて視聴していた戦国魔神ゴーショーグンでしたが、
5月くらいにやっと見終えたので、
その劇場版である「Goshogun in 時の異邦人(エトランゼ)」
を昨日(やっと)視聴しました。
見終えた後の、率直な感想です。

小学生みたいですね、すみません(笑)
なんというか、首藤さんが脚本を担当した話を観ると、
いつもこういう感想になってしまうんですね。

 

話のあらすじや中身については後述しますが、この作品からはキャラクターたちの
「生きたい!!」という強い欲望がひしひしと伝わってきて、
観る側としても強く心を揺さぶられた作品でした。 

 

……えー、お忙しい方はここまで読んでくだされば十分です(笑)

 

「時の異邦人」の概要

1981年ごろに製作・放送されたロボットアニメ「戦国魔神ゴーショーグン」のスピンオフ映画。
この映画では、ゴーショーグンのパイロットの一人であった「レミー島田」が主人公。
彼女の幼少期・青年期(ゴーショーグン本編で描かれていた頃の年齢)・老齢期が交錯していくように描かれていきます。
それぞれの時期において、レミー死が迫った時の出来事と心情がリンクしながら、
物語が展開していきます。

 

中身についてのもうちょっと詳細なあらすじと感想(※ネタバレ有)

3つの時代の出来事と心情が交錯していく映像表現と脚本が実に見事でした。

 

老齢期では、「ゴーショーグン」本編から数十年後(40年以上は経過)、
かつての仲間や、敵として戦った3人の将軍と再会する約束をするのですが、
レミーはその道中で交通事故を起こし、瀕死の状態に。
元々進行性の病を抱えていたこともあり、医師は駆けつけた仲間たちに、
レミーの命は長くはもたない……と告げます。

 

青年期の世界は、そんなレミーの状態と心象をそのまま映し出したような感じ。
脱出不可能な砂漠の街で、青年期のレミー
「これから2日後にお前は死ぬ」と謎の少女から宣告されます。
(しかも凄惨な凌辱をされたあげく惨殺されるという形で)
その少女は、なんとなくレミーに似ています。

 

レミーの死への恐怖(性の暴力への恐怖も?)は、凶暴な猫のような獣や、街の男たちとなって現れ、レミーを脅かし続けます。

 

何をやっても脱出できない街で、ただ死を待つしかない。
老齢期のレミーの状態をそのまま表してると言ってよいかもしれません。

 

一方、幼少期レミー
とある出来事で追手から逃げていたところ、墓場で足を滑らせて、
地下に生き埋めになってしまうレミー

 

真っ暗な地下、誰もいない地下。ひとりぼっち。

 

そこへ、あの謎の少女の声が響いてきて、
「生きること」を諦めさせようとしてきます。

 

死の恐怖に脅かされながらも、レミーは自分の運命に抗っていきます。
未来の世界で、レミーの仲間やかつての敵たちが、瀕死のレミーの元へやって
来たのと同じように、
現在の世界でも、レミーの運命に、仲間たちも一緒に立ち向かっていきます。

 

とくにラストは凄かった

死の定めに抗おうとするレミーにも、確実に死期は迫っていきます。
青年期の世界で、獣(死への恐怖?)と必死に戦うレミーの肉体にも、
やがて限界が訪れていきます……。

 

激痛の走る手。
銃を握ることすら難しくなっていく中、レミーは「負けたくない!!」と
叫びながら、なんとかその手で獣を倒そうとします。
主題歌「時の異邦人」をバックに、西洋式の墓が乱立する砂漠で、
獣と必死になって戦うレミーの姿には、胸を打つものがありました。

 

ゴーショーグンのパイロットになる前のレミー(幼少期のレミー)は、
ずっと孤独だったのかもしれない。そして、死ぬときも……

 

でも、彼女には仲間がいました。


……最後は、並行して動いていた3つの時が現在へと向かって一つになり、
また彼らの旅が再開していく……という終わり方だったのかな、と思います。

ボロボロになって、圧倒的な死の定めを前にして、
ちょっと弱気になりつつも、泥臭く戦っていったレミーさんと仲間たち……
人間的な弱さと同時に強さも感じさせられて、一層魅力的に映りました。

さいごに

色んな意味でショッキングなアニメ映画でしたが、観てよかったなあと思いました。
なんかこう、生きる希望を見失った時とかにこれを見たら元気出ちゃいそうです。
レミー役の小山さんの演技がすごく光っていました。

たぶんゴーショーグン本編を知らなくても大丈夫なのではないかと思いますが、
知ってた方がずっと楽しめると思います。(まあ当たり前ですけどね)

あとこれ、アニメで放送されたゴーショーグンの後に出版された後日談の小説を
読んでいるかいないかでも、だいぶ印象が変わるような気がします。

それ以前に、映像が映像なだけに、
かなりシリアスで残酷な場面も多少なりともあるので、
人を選ぶ映画だとは思います。

それでも、私はこの作品にも心を強く揺さぶられました。
それで、やっぱり首藤さんってすごいや……と、
改めて尊敬の念を抱かざるを得ませんでした。


とりあえず、主題歌の「時の異邦人」が入ったサントラをレンタルしに行ってきます。

 

ありがとうございました。

 

※2020年10月26日 追記
このあと本当にサントラを借りました(笑)
アニメージュのアルバムだったかな。

そして、この記事の作成から半年後くらいでしょうか、
この映画のためだけにゴーショーグンのBlu-ray BOXを買ってしまいました。
人生初のBlu-ray BOXがまさかのゴーショーグンでした(笑)
このBOXの中に、映画のサントラも入っておりましたので、
時々聴いては気分を高揚させております。

 

ちょっと色々と記述不足だったり、至らない点や読みにくい点も見られるので
本日少し修正を加えました。また追記等していきたいなと思っています

時よ、止まれ。

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小さな私は 今も心で叫びつづけている

 

☆☆☆

随分久々に落書きを投下した気がします^^;

一応絵は描いているのですが、さらっと描いたものはブログに残すまでもないかなーと思ってしまって、ついついTwitterに流してしまい……。

これは3月頃にペン描きだけしてそのままになっていて、

少しずつ色塗りをして、やっと塗り終わったかなという感じになったので。

 

ずっと気になっていたダイスケの「tsumugu」をDLしました(今更感)

 

www.youtube.com

ダイスケさん。私の好きなアーティストの一人です。

1988年生まれの、若きシンガーソングライター。
朝の日テレの情報番組「ZIP!」がまだ始まったばかりの頃、
「スマイルキャラバン」というコーナーでレギュラー出演していました。
そのコーナーで、お茶の間に癒しと素敵な歌を提供してきた彼。
「ズームイン!SUPER」から続けて「ZIP!」に乗り換えた私たち一家でしたが、家族でダイスケのファンになりました。

……あの事件さえなかったらと思いますが……。

特徴的な歌声と、非常に個性的な詞も魅力的ですが、ダイスケさんが描くイラストも本当に独創的で、一人のアーティストとして非常に尊敬しております。


以下のリンクは去年秋まで更新されていたご本人のブログ。ヘッダーに素敵なイラストが載っているのでぜひご覧ください。

 

ameblo.jp

今回ご紹介するのは、ダイスケさんの3枚目のアルバム「tsumugu」。

発売されたのはもう4年も前なので、今更感がすごいのですが、非常に良い曲がたくさん詰まっていたので、ここでご紹介させていただきます。

個人的に特に 気に入った曲を挙げさせてもらいます!

 

一曲目の「ドレミ」

www.youtube.com

わーい、公式でMVが上がってる!

よく耳になじんだ「ドレミの歌」をダイスケ流にアレンジした一曲。

ダイスケのセンスが光っていて一撃で聞きほれました。

 

「ドレミファソラシド♪」
 「ドはどうしようもないのド、シは知りたくないよのシ……」
 Aパートはネガティブな言葉が続いていく。
 しかし、Bパートでそれは前向きな言葉へと変わっていく。
 「ドはどうにかなるさのド。シは幸せしっかり……」

 

ネガティブな気持ちばかりでどうしようもない時もある。
そんな気持ちに寄り添うのがAパートだとしたら、Bパートは……
気持ちが沈んでる時に聴くと、この歌に合わせて暗い気分も少しずつ上げていくことが
できるように思います。

 

三曲目「夏めく坂道」

夏めく坂道

んんん……公式動画がないいい……画像はAmazonのリンクなのでそこから視聴してみて下さい^^;

ポケットモンスター ベストウィッシュ(デコロラ)」で使われた曲。
ちょうどアニポケを見なくなった時期の主題歌だったので、後から知って
「えっ、ダイスケさんが歌ってたの!?まじで!?」
と、リアルタイムで見られなかったことをちょっと後悔しました^^;

本人のブログでの紹介にもあるように、王道のサマーポップチューンといった感じ。
ザ・夏!!青春!!って感じの、明るく気分も上がる一曲です。

ちなみに親に聴かせたところ、父も「良い曲だね!」と言ってくれ好評でした👍

 

七曲目「Monster」

これも曲(動画)のリンクを貼りたいところですが公式が……ない……

「自慢の仮面を被って僕は今日もほら笑ってる」
「仮面の下から聴こえる声にはノイズキャンセル機能です」
「笑ってるようで奥底で泣いてるの」


 聴いててすごく刺さる一曲です。

 誰かに嫌われることが怖くて、
 相手が怖くて、
 偽りの自分を作ってしまう。
 
 ……仮面の自分を作って生きている。
 そんなことに初めて気づいたのは、小学校の高学年くらいの時だったかと思います。

 幼い頃から自分を偽ることに慣れてしまっていて、実は今も抜け出せていない……

 「見栄はって 見えなくなって 本当の君が泣いている」

 分かってはいるんですけどね……。


「本当の君を見せてよ」、的な。
ダイスケさんの他の曲にも見られるフレーズです。
ダイスケさんの歌を聴いては励まされ、また駄目だーってなり、また励まされ……
その繰り返しです(苦笑)

本当の自分をさらけ出せるまでまだ遠い気がするけれど、
こうして優しく励ましてくれる曲があるだけまだいいなと思います。

変われなきゃ、意味がないけれども(笑)

 

 

この他にも2曲目の「パプリカ」とか、このアルバム以前には見られなかったラップ調の曲で「新しいなあ」と思ったり、5曲目の「キミは太陽」なんかはキマグレンのISEKIさんとのコラボだったりと、2ndアルバム以前には見られなかった曲が詰まっておりました。

 

この記事を見て、少しでもダイスケさんに興味を持ってもらえたら嬉しいなあと思います。

 

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おまけ。

実は最近、「コジコジ」の影響でホフディランにもはまり始めました。

www.amazon.co.jp

 

コジコジ銀座」が聴きたくてこのアルバムを借りたのですが、このアルバム自体が凝った構成になっていてとても面白かったのです。

アルバム名にもなっている「JAILHOUSE」の意味は「刑務所」。

これまでに発表した曲は、牢獄の中で作曲と言う名の強制労働をされた中で書いたもの……という設定で、小宮山さんと渡辺さんによる裏話(?)も聞けます。

 

曲としては「極楽はどこだ」という曲が非常に気に入っていて、
ここのところ連日のように聴きまくっております(笑)

www.amazon.co.jp

 

作曲にしても人生にしても、牢獄の中で極楽を目指してひたすらあがくようなもの……

なのかもしれないですね。