これまでに観てきたポケモン映画の思い出と率直な感想(後編:1998-1999 +2013)
今年公開の映画「キミにきめた!」の感想をTwitterで見ていると、皆同じように「泣いた」「ぜひ見てほしい」との声多数で、非常に気になりつつあります……。一方、微妙な心境になった人もおられるようで。
もし時間が許せば観に行ってみようかなあ……?と思っているところです。
=====================================
昨日に引き続いて後編です。
作品公開年のことを考えると順序がおかしいですが、こちらでは映画館ではなく、後になってからDVD等で(家で)視聴したポケモン映画2作+αについて語っていきます。
作品は以下の通り。
・ミュウツーの逆襲
・幻のポケモン ルギア爆誕
「逆襲」と「ルギア」については公開当時はまだかなり幼かったため、映画館で観ることはできませんでした。
私の周りの友人は皆、VHSとかDVDで観ていたらしいのですが、なぜか私の家庭ではそのようなことはなく、長らく観る機会には恵まれませんでした。
どれもずーっと気になっていた作品だったのですが、大人になってようやくまとまった時間ができたので、ちょっと観てみることにしたのです……。
ということで感想です。
「逆襲」に関しては語るとキリがないので、最初に見た時に率直に感じたことだけを書いていこうと思っています。
ミュウツーの逆襲
(……劇場版のポスター、どうして肝心のミュウとミュウツーがあんなにちっさいのよと見るたびに文句を言いたくなります←
というわけで、あえてVHS版の画像を掲載。)
友人からも勧められた作品だったのですが、なかなか見られずにいました。
観ようかなぁ、どうしようかなぁと思い悩んでいた頃、首藤剛志さんのコラム……「シナリオえーだば創作術」を見つけました。中身を少しだけ読んで、「これは観なきゃ」とようやく重い腰を上げたのでした。
感想を一言で表すとしたら「衝撃」。これに尽きると思います。
色んなセリフや場面がとにかく(私にとっては)衝撃的でした。
DVD(完全版)では冒頭に前日談「ミュウツーの誕生」も短縮して本編にくっついていますが、
最初の数分(アイが交通事故で亡くなり、奥さんには逃げられた……という場面)で
「私が借りてきたの、本当にポケモン映画のDVDだよね??間違って別の作品借りたりしてないよね??」
と思わずケースを確認してしまいましたw
「誰が生めと頼んだ……!誰が作ってくれと願った……!!」
冒頭のこのセリフが、ナイフのように私の心に突き刺さりました。
そして、ある意味懐かしい記憶を掘り起こしてきました。
……私も、似たような言葉をずっと心の中でつぶやいていた時期があったように思うのです……。
今でもこの作品について考えを巡らすことが頻繁にあるのですが、この作品のテーマでもある「自己存在」というものはいくら考えてもキリがないですね。作品を書いた首藤さんでさえそう仰っているくらいですから……。
人間には誰でも「自分とは何か」を問う時期がある、と何かで読んだことがあります。
私も中学校時代や高校生の頃に、時折「私は何者なんだろう?」とふと思うことがありました。
映画を観たのはそんな時期をくぐり抜けたばかりの頃でした。映画を観て、中高生時代の自分を思い出したりもしましたね。
この後、後日談にあたる「ミュウツー!我ハココニ在リ」を観たり、前日談の「ミュウツーの誕生」を収録したCDを買って視聴したり……。時々思い出しては、映画本編とその前後のお話(自分の中で「ミュウツー三部作」と呼んだりしていますw)を、何度も見たり聞いたりしており、この作品には数年かけてのめり込んでおります(笑)
長年ポケモンを遊んでいながら、ミュウツーにはそれほど興味がなかったのに、本編とその関連作品の影響で大好きになってしまいました(特に「我ココ」)
幻のポケモン ルギア爆誕
「逆襲」を観た後に首藤さんのコラムを読み、「ルギア爆誕」もテーマ的には「逆襲」とつながっているものがあると知って、「じゃあルギアも観なきゃ!」というわけで観てみました。
フルーラも魅力的なキャラクターでしたが、やっぱり「ルギア」というとジラルダンのイメージが強く出てきます。
自分の欲望のために世界をめちゃくちゃにしてしまい、自分の空中宮殿までもが破壊されても、それでも懲りないっていう……
ラストの場面でミュウのカードを片手に微笑む(?)ジラルダンには思わずぞっとしてしまいました。
あとは最後のママのセリフ。
……世界を救ったのだから、母としてそんなサトシを褒めてやる……普通に想像すればそんな場面が思い浮かびそうですが、ママはサトシを叱りました。
リアルなお母さんの感情としては、「叱る」方がもしかしたら自然なのかもしれませんね。
「サトシがいなくなったら、サトシの世界はもうないの」
このセリフにも思わずうなずいてしまいましたね。確かにそうです。
ロケット団の活躍も印象に残る映画でしたね。
「破壊の繭とディアンシー」公開前のスペシャル特番として地上波で放送されましたが、
その日に偶然テレビをつけたら映っていたので、観てしまいました。
……今思うのは、これを観たのが「逆襲」を観る前で良かったのかもしれない、ということです。
もし「逆襲」を観たあとにこの作品を観てしまったら、やっぱり受け入れられなかったかもしれません。
観たのはもう物語も後半にさしかかった頃だったと思います。
ポケモンヒルズのポケモンたちとゲノセクト軍団が壮絶な戦いをしていて、フリーズカセットの子が「おうちにかえりたい……」って言っていたり、観ていてなんだかすごく胸が痛みました。
この映画ではオーダイルさんが活躍している感じでしたが、オーダイルはゲームの「クリスタル」で一緒に旅をした仲間だったので、余計に精神に来るものがありました……^^;
ミュウツーとサトシのやり取りの中で「逆襲」のことを思わせる会話とかないかなーと(何故か)期待していましたが、会話を聞いているとどうも昔からの知り合いっぽい雰囲気でもなかったため、「1作目とは無関係なのかー」……そういうのもアリだよな、と妙に納得しつつ、ちょっとだけ残念な気持ちにもなりました。「逆襲」観てなかったくせにね。
賛否両論ある作品ですが、私は不覚にもこの映画の最後の場面で泣いてしまいました。
ミュウツーがゲノセクトを連れて宇宙空間に行ってしまう場面(批判的な意見の方が多く目に入っているような印象ですが……)で、ミュウツーがゲノセクトに対して言った言葉が強く胸を打った……
ようなのですが。
皮肉にもそのセリフを忘れてしまいました(苦笑)
あの涙はなんだったのよ。。。
セリフをもう一回確認したいですし、姿や声や性格が違っていてもやっぱり大好きなミュウツーなので、改めてDVDで観ようかと思っています……。
「逆襲」とは別の作品だと思ってみれば、良い作品だと私は思いますけどね。
==============================
というわけで、観た作品の感想をざっと書いてみました!!
まだ観ていないものとしては、「アルセウス」~「ケルディオ」までの作品と「ディアンシー」ですね。
中でも、「幻影の覇者 ゾロアーク」は映画公開当時からものすごく気になっていた作品だったので、比較的時間のある今のうちに観ておきたいと思っているところです。
「アルセウス」も、あの三輪さんが声を担当していることからとても気になっています……!
もし、読んでくださった方でポケモン映画にまつわる思い出があればお聞かせいただけると嬉しいです^^
稚拙な感想文でしたが、読んでくださりありがとうございました!!
…… ……
みんな、「我ココ」見ようぜ!ついでに「誕生」も聞こうぜ!!
……というか「ミュウツーの誕生」、廃盤になっちゃってるの非常にもったいないと思うのですが……。
私は無理矢理Amazonで手に入れてしまいましたが、何とかなりませんかねぇ(何とかって
- 出版社/メーカー: KADOKAWA メディアファクトリー
- 発売日: 2001/07/07
- メディア: DVD
- クリック: 42回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
- アーティスト: ドラマ,小林幸子,松本梨香,戸田昭吾,沢田完,渡部チェル
- 出版社/メーカー: KADOKAWA メディアファクトリー
- 発売日: 1999/02/12
- メディア: CD
- クリック: 33回
- この商品を含むブログ (5件) を見る