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Dream Sketch #2

僕の世界は、夢の連続だった。


悪い夢から醒めたかと思っていたあの世界で、
ある日突然、怒り狂ったゾウの集団に襲われた。
何かが少し違っていて、なぜかボロボロで貧相な恰好をした国王がいて、
その国王も一緒になってゾウの暴走を止めようとしたけど、止められなかった。
僕も参戦したけど、全く相手にならず、
ボロボロになって広場で倒れていた僕に向かってゾウ達が襲ってきて、
ああもう終わりだ、となったその時。


また、僕の周りが真っ暗な夜の空になって包まれてしまった。

目を覚ましたら、今度は……

色んな夢を見すぎて、もう全部の夢を思い出すことはできないけれど、
とにかく僕は、少しずつ違うミホビレッジの夢を断片的に見続けていた。
親友たちがちょっとだけ大人になっていたり、
ミホビレッジの地形が大きく異なっていたり。
辿り着いた先のミホビレッジが優しい世界だったこともあったけど、
それはやっぱり僕の知っているほんとうのミホビレッジじゃない。
そんなわだかまりがいつまでも残っていた。

ぼくは、いつになったら元の世界に帰れるのだろう?


気が付けば、夢を見続けて十年の時が経っていた。


……ねえ、どうしてここにあの子はいないの?

 

「あの子って……いないものは最初からいないわ」

 

……あの子がいないなら、ここは僕の知ってるミホビレッジじゃない

 

そろそろ、次の夢が始まるころだ。

 

……僕の居場所は、ここじゃない。もう、行くね。今までありがとう。さよなら。

 

 

今度こそ、僕のほんとうの居場所に辿り着けるといいな……

 

でも、もう十年も色んなミホビレッジを見続けているのに、まだ元の世界にはたどり着けないでいる。

 

……もう、このまま元の世界には帰れないんじゃないだろうか。

 

僕はあの時、次元の彼方に追放されて、二度と同じ世界には帰れなくなってしまったんじゃないだろうか。


だんだんと僕は分かり始めていた。

僕はもう、あの場所には帰れないのだと。

こうして、永遠とだだっ広い世界を歩き続けるしかないのだと。

僕は最初から、僕の居場所を探して旅をし続ける孤独な旅人だったんだと。


そう、思い始めていた。